■ 抄録・要旨
| 近年、都市部の気温が郊外に比べて高くなるヒートアイランド現象が顕在化しており、都市特有の「熱汚染」として埼玉県でも大きな社会問題となってきている。そこで、ヒートアイランド現象の実態を詳細に把握し、今後の効果的な緩和対策を検討するため、平成18年度より県内小学校約50校の百葉箱に温度ロガーを設置し気温の連続測定を行っている。
その結果、平成22年度は、調査開始以降最も暑い夏となり、6〜9月の月平均気温の平均値は、平成18〜22年度の平均値に比べ1.6℃高く、8月の月平均気温は2.0℃高かった。夏日日数、真夏日日数、猛暑日日数、熱帯夜日数も5年平均値より多く、猛暑日日数、熱帯夜日数は、それぞれ2.5倍、2.4倍となった。
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